春の日

春分の日。
カレンダーを何気なく見ていて、「あ、もうそんな季節なんだな」とふと思う日です。昼と夜の長さが同じになるこの日は、冬と春がちょうど真ん中で手をつないでいるみたいで、どこかやさしい空気をまとっています。

朝の光が少し明るく感じたり、冷たい風の中にほんのりあたたかさが混じっていたり。いつもと同じ道なのに、景色が少し違って見えるのが不思議です。厚手のコートの下で、心だけが一足先に春を感じているような、そんな感覚。

春分の日はお彼岸の中日でもあります。お墓参りをしたり、家族のことを思い出したり、静かに過ごす人も多いですよね。特別なことをしなくても、ゆっくりお茶を飲みながら、これまでのことや、これからのことにそっと思いを巡らせるだけで、気持ちが整っていく気がします。

この日を境に、少しずつ気分も軽くなってきます。冬の間に溜め込んでいたものを、少しずつ手放していくような感じ。部屋に春らしい色を足してみたり、いつもより丁寧に自分を労わってみたり。そんな小さなことが、春の準備なのかもしれません。

大きな変化はなくても、ちゃんと季節は前に進んでいて、私たちもそれに合わせてゆっくり進めばいい。春分の日は、「そのままで大丈夫だよ」とそっと背中を押してくれる、やさしい節目の日。

今年の春分の日は、少し深呼吸をして、今の自分にやさしい時間を過ごせたらいいな、と思います。

皆さんもよい一日をお過ごしください。

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